2015年1月号 BUSINESS [ビジネス・インサイド]
農協グループが崖っぷちに立たされている。総選挙に勝った安倍政権は、すかさず農協法改正案をまとめ上げ、農協グループの頂点に立つ全国農業協同組合中央会(JA全中)を解体する腹だ。JA全中は農協票をバックに巻き返しを図ったが、逆に無力さを曝け出すハメとなった。総選挙の公示前、農協グループの政治団体「全国農政連」は、政府の農協改革に反対する要請文を自民党候補者に送り付け、「推薦」をエサに「踏み絵」を迫った。ところが、14年6月に農協改革案をまとめた稲田朋美・前規制改革担当相(現自民党政調会長)は「抜本改革推進」を掲げたまま地元福井県の農政連から難なく衆院選の推薦を取り付け、全国農政連のメンツは丸潰れ、舐められたも同然だ。公示日の12月2日、農林族ながら「JA全中潰し」に走る西川公也農水相の地元・栃木2区に、JA全中の政界担当幹部が激励に駆け付けた。切り刻まれ ………
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