弱者苛め「ドコモ光」セット割

「サービス卸」と抱き合わせで業法の規制かわし。CATVやプロバイダー業界が悲鳴。

2015年1月号 BUSINESS

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NTTドコモは、光回線と携帯電話と抱き合わせた割り引きサービス、通称「セット割」(正式名称「ドコモ光」)を2​0​1​5年2月から開始すると発表した。セット割は、NTT東西が他事業者に光回線を卸売りする「サービス卸」と携帯電話回線を組み合わせて実現する。14年度7~9月期の決算は、大幅な減益で通期業績予想を下方修正するなど不調が続くなか、ドコモとしてはこの新サービスで巻き返しを目論んでいる。ただ、NTTグループ以外の通信事業者は猛反発。セット割は電電公社独占の「暗黒時代」回帰の始まりだというのだ。ドコモとしては、セット割を切望する理由がある。12年の3月からKDDIが、固定回線とスマートフォン(スマホ)を組み合わせ、最大で月額1​4​8​0円(現在は1​4​1​0円)を割り引くセット割(auスマートバリュー)を開始。転入超過記録の連続更新やスマホシフト促進など、その後の好調業績の ………

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