電通の「FIFA利権」落ち目

ソニーのトップスポンサー辞退に続き、「トヨタカップ」でもエージェントから外れる痛手。

2015年1月号 DEEP

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電通は長く国際サッカー連盟(FIFA)のマーケティング部門の一翼を担い、強固な協力関係で両者は蜜月を謳歌していたはずだったが、盤石にみえたこの関係に変化の兆しが出てきた。電通はこれまで、FIFA が主催するサッカークラブ世界一を決める「FIFAクラブ・ワールドカップ」(通称トヨタカップ)の試合を手配する「マッチ・エージェント」と、各試合のチケットの売り上げなど収支に責任をもつ「プロデューサー」を兼務し、FIFAに対し影響力を行使してきた。そのため、トヨタカップは「電通のFIFA利権の源泉」とも言われてきた。ところが、電通は2014年12月末で片方のマッチ・エージェントの座を失う可能性が出てきたのだ。スイスのチューリヒにあるFIFA本部の幹部によると、FIFAは12月、電通とトヨタカップ契約の8年間延長で合意する見込みだが、「電通はエージェントではなくプロデューサーとして、FI ………

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