羽田枠で共同運航の「奇策」。よりによって衆院解散の「鬼の居ぬ間」に太田国交相の一声。
2015年1月号 BUSINESS
大型旅客機エアバスA380の購入ドタキャンで崖っぷちに追い込まれたスカイマークに対する日本航空(JAL)の“抱き込み工作”が、早くも暗礁に乗り上げている。文句が付けられるはずのない航空機の共同運航(コードシェア)に太田昭宏国土交通相から強烈な「待った」がかかったからだ。しかも、ライバルの全日本空輸(ANA)とアンチJALの自民党も容認するつもりは端からない。一方、「瀕死の病人」であるスカイマークの容体は悪化の一途をたどり、救済は時間との戦いになっている。「健全な競争環境確保の観点から厳しく判断する」14年11月25日の閣議後会見。各紙で報じられたJALとスカイマークによる羽田発着便(1日36往復)のコードシェアを柱とした提携の可否について、太田国交相の野太い声がひときわ大きく響き渡った瞬間、居合わせた記者たちはその意向を汲み取った。認可はない、と。
国交省が難 ………
オンラインサービスをご利用いただくには会員認証が必要です。
IDとパスワードをご入力のうえ、ログインしてください。
FACTA onlineは購読者限定のオンライン会員サービス(無料)です。年間定期購読をご契約の方は「最新号含む過去12号分の記事全文」を閲覧いただけます。オンライン会員登録がお済みでない方はこちらからお手続きください(※オンライン会員サービスの詳細はこちらをご覧ください)。