習近平が安倍に「不戦敗」

首脳会談の実現は、日本の粘り勝ちというより、向こうの時間切れ不戦敗。雪辱を期す習主席との本格対決が始まる。

2014年12月号 POLITICS [恨みを残した日中首脳会談]

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外交に勝ち負けなしは理想だが、実際はそうきれいにいかない。2年半ぶりの日中首脳会談にも結果の優劣・得失はあった。11月10日北京での会談冒頭、笑顔で歩み寄り、「こうしてお会いできて非常にうれしい」と語りかける安倍晋三首相。握手はしたが、何も答えず、重い表情でうつむく習近平国家主席。どちらも内外の目を意識した政治的ふるまいとはいえ、安倍氏には「中身はなくても、今回はとにかく握手して話して写真を撮れば、それでいい」(外務省高官)という開き直りの安堵がうかがえたのに対し、習氏の渋面は演技ばかりとはいえない苦々しさが見てとれた。無理もない。中国は、首相が靖国神社に参拝しないと明言し、尖閣諸島に領土問題があると認めることを会談実現の前提条件だと執拗に迫ってきたのに、結局、日本からどちらも明確な言質は取れないまま、成果がなく気乗りもしない会談を呑まざる ………

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