中間選挙で共和党が両院制覇。2年後の大統領選まで膠着状態だが、議会で打開の動きも。
2014年12月号 GLOBAL
11月4日の米中間選挙は、バラク・オバマ大統領と与党民主党が想定していたであろう「悪夢のような事態」よりも、一段とひどい最悪の結末だった。野党共和党は、焦点となっていた上院で8年ぶりに過半数を奪還し、下院では二ケタ以上の議席を上積みした。過去2年間、オバマ政権を激しく攻め立ててきた側に主導権が移動したため、政府は残りの大統領任期2年の「レームダック期間」中に何ができるのか、という難しい局面に立たされた。選挙結果は、米国民が現在の経済環境に漠然とした根深い不安感を持ち、政府や政府を動かす人々に対して多くの選挙民が不信感を抱いていることを浮き彫りにした。選挙終盤戦では、オバマは誰よりも激しい批判の的になり、歴史的に見ても低いその支持率は10以上の選挙区で民主党の足を引っ張る結果となった。
投票が近づくにつれ、民主党は最近の景気改善の兆しがオバマの ………
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