常習病院にお手上げ「医療事故調」

医療事故か否かの判断を医療管理者に委ねてどうする。これでは被害者遺族は救われない。

2014年12月号 LIFE

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「妻が医療過誤で死んだ後、私の精神状態は最悪でした。医療過誤被害者の遺族はお分かりでしょう。どうしてこの病院に入院させ、なぜ助けられなかったかと自分を責めました。病院も医者も信用できない。自らが医者であることが耐えられなくなった。いままでの医者としての人生は何だったのか。医者失格だと思いました」昨年暮れ、都内で開かれた「医療過誤原告の会」の集会。妻を医療過誤で亡くしたベテラン医師は怒りに声を震わせた。「私が医学部に入学したのは38年前。医療過誤の被害者遺族になって初めて医療過誤の現実を知った。恥ずかしい限りです。遺族は一人で悩み苦しみ、孤立無援。裁判もできず大変な苦労をしている。医療者側の明らかな過失による医療事故死が年間2万人以上といわれるのに、いままで医療版事故調を作らなかった。政府の責任は重大です」それから半年。医療事故調設置法案が ………

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