リニア新幹線にヘリウムの壁

経産省が2020年頃までにヘリウム供給が激減すると直言。こんな見切り発車はシッペ返しを食うだけだ。

2014年12月号 BUSINESS [専門家が首を傾げる実現性]

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10月17日、国土交通大臣は、東海旅客鉄道株式会社(以降、JR東海)が2​0​2​7年開業を目指すリニア中央新幹線の工事実施計画を認可した。しかし、その肝心の「超電導」走行になくてはならない液体ヘリウムが、開業の頃には入手困難となるリスクが高い。今年3月に経産省が公表した「ヘリウムを含有する天然ガスに関する調査報告書」は2​0​1​0年代後半には需給が逼迫すると直言した。2年前に、米国の生産プラントから一部供給が止まり、ディズニーランドが風船を販売休止にしたことは記憶に新しい。以来、経産省はヘリウムの需給バランスに神経を尖らせている。将来、世界市場でヘリウム争奪戦が起きたら、「どうするんでしょう」と、経済産業省製造産業局化学課のヘリウム担当者は戸惑いを隠さない。超電導とは1​9​1​1年に発見された、極低温で電気抵抗がゼロになる現象だ。世の中で最も低い絶対温度(マ ………

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