大統領選を戦う現職ルセフの“古巣”国営石油会社の元役員が、政界汚染を暴露したが。
2014年11月号 GLOBAL
ブラジル大統領選は第一回投票で、与党・左派労働者党の現職ジルマ・ルセフ大統領(66)の得票率が42%、最大野党、社会民主党のアエシオ・ネべス党首(54)が34%とともに過半数に達せず、10月26日に決選投票を行うことになった。一時急速に支持を集め、接戦の予想も出た社会党女性候補、マリナ・シルバ元環境相(56)は、ルセフ陣営のネガティブ・キャンペーンが土壇場で効いて21%の3位と涙を飲んだ。環境保護派で元上院議員だったシルバは、国営石油会社ペトロブラスが南西沖で大々的に進める大型海底油田の掘削よりも代替エネルギーの開発を重視すべきだと主張、エネルギーシフトを公約に掲げていた。
ルセフ陣営が流した巧妙なテレビ広告はこんな具合だ。シルバの支持者とおぼしき商談中のビジネスマンらが掘削リグの模型を地図から外すと、場面が一転して子供たちが広げる教科書が真っ白になり ………
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