香港デモは「一国二制度」の限界

民意を読み違えた香港政府に市民は怒り心頭。大陸との「妥協」の矛盾はもう隠せない。

2014年11月号 DEEP

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「ここまで大規模になるとは予想外だった」――。ベテランのチャイナウォッチャーたちがそう口を揃える。香港の学生や市民が中心街の大通りを占拠し、公正な普通選挙の実現や行政長官(香港政府のトップ)の辞任を求めている「占領中環」(オキュパイ・セントラル)。9月22日に始まった運動は、中国の建国記念日である国慶節の連休(10月1~2日)には10万人超が繰り出す一大デモに発展した。その後、香港政府が対話に応じる姿勢を見せたことで、当局とデモ隊の正面衝突はいったん回避された。だが、本稿の校了(10月14日)時点でも対話は実現しておらず、デモ隊は大通りの占拠を継続。対立は長期化の様相を呈している。

催涙弾発射で空気一変

デモはなぜ予想を超えて拡大したのか。占領中環はもともと、民主派の3人の知識人が昨年3月に提唱した。香港の行政長官はこれまで、経済界や議会などの代表で構成される選挙委員会(定 ………

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