電撃移籍「米債券王」にお化粧疑惑

飼い猫の死を悼み、「デフレの寵児」が格下会社へ退場劇。「パンドラの箱」が開くか。

2014年11月号 BUSINESS

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差出人は、米運用会社ピムコ(パシフィック・インベストメント・マネジメント・カンパニーの略)。今年4月初めに送られてきた投資家リポートを読んだ多くの顧客が、ギョッとしただろう。市場見通しの末尾に「ボブ」との見出しが書かれた奇妙な追記があったからだ。「ペットや生き物を大切に。結局のところ、我々はみな死んでしまうのだから」どうやら「ボブ」とは可愛がっていた雌猫の名前である。3月末に死んだ。残された飼い主でもあるリポートの書き手は、当時ピムコの最高投資責任者(CIO)だったビル・グロス(70)。ケインズの名言に託して、14年間連れ添ったボブとの思い出を綴った。ボブは帰宅したグロスにつきまとい、グロスがテレビ出演すると画面に釘付けだった。グロスは「ミャー」と鳴くことで、ペットフード株を目利きした。その半年後の9月、グロスはピムコを突然退社する。ピムコよりは ………

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