ユーチューブを凌駕「ネットフリックス」

グーグルもMSもアマゾンも歯が立たない動画プラットフォーム。人気番組まで制作する異端児経営。

2014年11月号 BUSINESS

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CDやDVDといったパッケージメディアがしぶとく生きながらえる日本では想像しにくいことだが、米国では音楽、ドラマ、映画、電子書籍といったデジタルコンテンツのネット配信市場が2​0​0​0年代中頃から急速に拡大している。DVDの分野も例外ではなく、自宅に居ながらにして映画やドラマをレンタルし、テレビで視聴できるビデオ・オン・デマンド(VOD)ストリーミングは、当たり前の楽しみ方として定着した。そんな中、赤丸急上昇が「ネットフリックス」だ。驚きのデータがある。この5月にカナダのネット機器メーカーが集計したところによると、ネットフリックスは北米のピーク時間帯におけるインターネットの下りトラフィック(通信量)の約34%を占めてトップだという。少し強引なたとえだが、ゴールデンタイムに毎夜34%の視聴率を稼ぐ“お化け”放送局のイメージだ。日本では聞き慣れない名前だが、無料 ………

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