「iPS細胞」払拭できないがん化懸念

2014年11月号 LIFE

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9月12日、目の難病患者の皮膚からiPS細胞を作り、網膜細胞に変えて移植する世界初の手術が行われた。だが「夢の医療」と称賛する華々しい報道の裏側で、がん化の懸念がくすぶり続けている。研究者は「iPS批判はタブー」と声を潜める。移植が行われた日、臨床研究を担う理化学研究所発生・再生科学総合研究センターのチームは笑顔で記者会見を開いた。同じ頃、iPS細胞の開発者でノーベル賞受賞者でもある山中伸弥京都大教授も会見したが、対照的だった。喜びを語りつつも、「これからまた眠りの浅い日が続く」と憂い顔を見せた。関係者は、山中教授の不安のもとは、がん化の懸念が消えていないことだと解説する。山中教授はiPS細胞を開発した2​0​0​6年当時、四つの遺伝子を「レトロウイルス」に乗せて皮膚などの細胞に送り込み、iPS細胞を作っていた。この頃はiPS細胞を受精卵に混ぜて「キメラマウス」を ………

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