経済政策も李克強から「コワモテ習」が奪権。成長モデル転換を図るが、経済減速は急。
2014年11月号 GLOBAL
中国経済の将来を占う新たなキーワード「新常態(シンチヤンタイ)」に注目が集まっている。もともとは英語の「ニューノーマル」の中国語訳で、リーマンショック後の世界経済が陥った構造的な低成長を意味する言葉だ。ところが今年5月、最高指導者の習近平国家主席(兼共産党総書記)が視察先の河南省で「新常態に適応し、平常心を維持せよ」と号令をかけたのを機に、習政権の経済運営方針のエッセンスとして“再定義”された。共産党機関紙の人民日報は、「新常態下の中国経済」と題した論説を8月5日から3日連続で一面に掲載。「新常態の下では経済成長は減速するが、成長の質は一段と高まる」、「過去の粗放型の経済成長をより高効率、低コスト、持続可能なものに転換すべく、構造改革を最優先に位置付けなければならない」などと強調した。さらに、2年前の党大会で掲げた2020年のGDP(国内総生産) ………
オンラインサービスをご利用いただくには会員認証が必要です。
IDとパスワードをご入力のうえ、ログインしてください。
FACTA onlineは購読者限定のオンライン会員サービス(無料)です。年間定期購読をご契約の方は「最新号含む過去12号分の記事全文」を閲覧いただけます。オンライン会員登録がお済みでない方はこちらからお手続きください(※オンライン会員サービスの詳細はこちらをご覧ください)。