「自毛植毛」医療法人に査察

薄毛の悩みにつけこみ、自由診療で濡れ手に粟。儲けを外車や別荘、家賃につぎこんで経費とする手口がバレた。

2014年10月号 DEEP [薄毛ビジネスの裏側]

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かつらや育毛、植毛ではなく、自分の髪の毛を使って植え替え、薄毛を解消する「自毛植毛」の分野で日本最大手のアイランドタワークリニック(ITC)が、東京国税局査察部(マルサ)の強制調査を受けたのは、今年3月25日のことだった。この日、東京の新宿院のほか、大阪院、名古屋院などITCグループが、運営母体の医療法人社団萌永会(西新宿6丁目の新宿アイランドタワー内)ともども約1​5​0人のマルサに急襲された。まだ、調査の段階とはいえ、査察案件の約7割が刑事告発に至り、脱税事件となる。その見極めがつくのは査察後半年以降。急成長しているITCだが、安閑としてはいられない。「薄毛は病院で治せる時代です」テレビ、雑誌、インターネットなどで、こんな広告を見た人は多いのではないか。元競輪選手の中野浩一、元プロ野球選手のギャオス内藤がイメージキャラクターになっている。5千億円市場が ………

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