2014年10月号 POLITICS
5人の女性閣僚が誕生した9月3日の内閣改造。水面下では熾烈な猟官運動や大臣ポストにしがみつこうとする現職のパフォーマンスがいつものように繰り広げられたが、中には“スタンドプレー”が過ぎて顰蹙を買った人もいた。拉致問題担当相、防災担当相、国家公安委員長を兼任した古屋圭司氏だ。安倍晋三首相に近い山谷えり子氏の入閣で、党拉致問題対策本部長へ入れ代わりとなった。「改造前の猛烈なアピールが水泡に帰した」と全国紙政治部記者は話す。古屋氏は3日付のブログで、「(在任中は)多忙な617日間だったが、充実した仕事をすることができた。新たに閣僚に就任した皆さんには心からエールを送り、総理をしっかりと支えていただきたい」と潔い言葉を記したが、内心は穏やかでなかったに違いない。というのも、これから担当大臣としての腕の見せどころが控えていたからだ。北朝鮮による拉致被害 ………
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