蟻地獄AAHの「パンドラの箱」

出るわ出るわ。「不都合な幽霊」を認めて決算修正した後も、内部告発の嵐が吹く。

2014年10月号 BUSINESS

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パンドラの箱が開いた。本誌7、8月号で東証2部上場のアジア・アライアンス・ホールディングス(AAH)の乱脈経営ぶりや不透明な資金のやり取りがあったことを報じた。その後、AAHは過去の決算修正を発表したり、AAHの新株予約権を譲渡した海外ファンドが1年以上も前に解散していたことを認めたりと防戦一方だ。しかしその甲斐もなく状況は一段と悪化し、AAHは確実に追い詰められようとしている。8月号でAAHの筆頭株主「のぞみ1号投資事業有限責任組合」が個人投資家との間で交わした出資契約書のコピーが本誌編集部に送られてきたと書いた。そのコピーには出資者の姓名に加えて住所も記されており、その真偽を確かめるために出向いてみたところ、出資者本人から直接話を聞くことができた。結果から言えば、出資契約書は本物だった。

父を広告塔にカネ集め

出資者は船戸義徳社長の実家がある東京・江戸川区に集中しており、そ ………

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