石破地方相に「小渕・高市」包囲網

支えるスタッフはわずか70人。名ばかり司令塔で、経産、総務との縄張り争いに苦戦。

2014年10月号 BUSINESS

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第2次安倍晋三改造内閣が最も重視する「地方創生」は前途多難である。歴代政権が長年、根本的な解決策を見出せなかった人口減対策や地方活性化の即効策が乏しいうえ、各府省が縄張り争いする構図も変わらない。切望した自民党幹事長の続投がかなわず、紆余曲折の末、初代の地方創生担当相に就いた石破茂氏の正念場になる。「人口減や地方活力衰退は、我が国の持続的な成長発展を実現するために正面から取り組まねばならない構造的な課題だ。先送りはできない。残された時間は極めて短い。選択肢はそんなに多様にあるわけでない」就任直後の記者会見で、石破氏は抱負を語った。ポスト安倍を睨み、ラジオ番組で幹事長続投を訴えるという異例の「石破の乱」がとん挫し、閣内に取り込まれた。新ポストで巻き返すしかなく、自らを鼓舞する決意表明にも聞こえた。ただ、就任翌日には記者団に「ゼロから始める ………

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