美濃加茂の藤井市長は現金授受を否定。贈賄側や被害者側にも「ヤメ検」登場。
2014年10月号 DEEP
浄水設備納入をめぐる受託収賄などの疑いで逮捕、起訴された岐阜県美濃加茂市の藤井浩人市長(30)は一貫して無実を訴え、保釈後は公務に復帰した。裁判は市長側が現金授受を否定し、検察側と贈賄側の「ヤミ司法取引」を指摘する異例の展開となりそうだ。全国最年少の市長という話題に加え、元検事の「ヤメ検」弁護士が市長側、贈賄側などに分かれて登場し、目が離せない事件となっている。
藤井市長は6月24日、愛知県警などに逮捕され、名古屋地検による起訴は7月15日。贈賄側として浄水設備会社の中林正善社長(44)も一緒に逮捕、起訴された。市長の弁護人を務める元東京地検特捜部検事、郷原信郎弁護士のブログによると、市長側は逮捕後の裁判官による勾留決定から争い、勾留の取り消しを求めて最高裁に特別抗告までしたものの、認められなかった。起訴後の保釈請求も検察側が「罪証隠滅のおそれ ………
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