麻生、森の元首相2人を担ぐ調査会と議連でJOCを袋叩き。利権奪取を画策する。
2014年10月号 DEEP
内閣改造を翌日に控えた9月2日。東京・永田町の議員会館の多くの部屋には明かりが灯っていた。内閣改造で入閣がささやかれる議員たちは、首相官邸からかかってくるはずの“呼び込み”電話をまんじりともせず待っていた。衆議院第一議員会館703号室の遠藤利明(山形1区)もその一人だった。秘書と2人で部屋に詰めていた遠藤は、取材に押しかけてきた記者らに「正式に(電話が)来るまではわからんよ」と話していたが、新聞数紙が「遠藤文部科学相」を伝えていたこともあり、どこか余裕が漂っていた。ところが、時計の針が午後11時を回っても、首相官邸から電話がかかってこない。しだいに笑い声さえなくなった703号室を、遠藤らが後にしたのは日が変わってからだった。実を言えば、遠藤の所属する政策集団「有隣会」を率いる谷垣禎一前自民党総裁が、異例の幹事長就任を引き受ける条件として、安倍晋三首相 ………
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