「代ゼミ」凋落の裏に「高宮一族」の確執

ワンマン創業者の高宮行男が亡くなるまで金縛り。孫の敏郎が大ナタを振り下ろしたが……。

2014年10月号 BUSINESS

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駿台、河合塾と並ぶ「3大予備校」の一角、代々木ゼミナール(高宮学園)が、校舎の7割閉鎖と大幅な人員削減に踏み切ることを決めた。突然に見える決定の裏には、創業家の高宮一族の祖父と孫の路線対立があった。「これまでのサービスを維持することが困難となり、全国一律の校舎運営、事業展開を根本より見直さざるを得ない状況に立ち至りました」代ゼミの講師や職員は8月20日、高宮英郎理事長名の「今後の事業展開について」という1枚の紙で、突然大リストラを通知された。全国27校舎を本部、名古屋、福岡など7校に集約し、20校は今年度で閉鎖する。講師3​0​0人と契約を更新せず、職員7​0​0人を3​0​0人に減らす。講師には「生徒や保護者、高校には9月以降説明するので他言しないよう」指示が出され、40歳以上の職員には9月から行う希望退職の応募書類も配られたという。寝耳に水の通告に校内は大騒ぎに ………

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