外国人スマホに「技適」の目鯨

「おもてなし」の観光立国に反すると、自民党議員が騒ぎ、総務省も重い腰を上げた。

2014年9月号 BUSINESS

  • はてなブックマークに追加

6月12日、総務省は「SAQ2 JAPANプロジェクト~訪日外国人のICT利用環境整備に向けたアクションプラン」を公表した。SAQ2は「サクサク」と発音する。訪日外国人が通信(主にモバイル)をサクサクと快適に利用できるようにするという意味らしい。選べて(Selectable)、使いやすく(Accessible)、高品質な(Quality)の頭文字から命名したというが、どうもオタクの擬声語にコジツケた官僚の造語臭い。2020年の東京五輪を視野に入れた外国人観光客誘致に向けた取り組みの一つで、上川陽子総務副大臣の下にプロジェクトチームをつくり、検討を続けてきたという。内容は、「無料Wi-Fiの整備促進と利用円滑化」「国内発行SIMへの差し替え等によるスマートフォン・携帯電話利用の円滑化」「国際ローミング料金の低廉化」「言葉の壁をなくすグローバルコミュニケーション計画の推進」といった「今さら感」に満 ………

ログイン

オンラインサービスをご利用いただくには会員認証が必要です。
IDとパスワードをご入力のうえ、ログインしてください。

FACTA onlineは購読者限定のオンライン会員サービス(無料)です。年間定期購読をご契約の方は「最新号含む過去12号分の記事全文」を閲覧いただけます。オンライン会員登録がお済みでない方はこちらからお手続きください(※オンライン会員サービスの詳細はこちらをご覧ください)。