97年消費増税後より「谷」が深い。7~9月もV字回復はムリ。もういちど金融緩和と財政出動すべし。
2014年9月号 BUSINESS [増税後の景気最悪]
8月13日に公表された4~6月期の実質GDP(国内総生産)一次速報は、前期比(年率換算)でマイナス6・8%と大きく落ち込んだ。1カ月前までエコノミスト予想はマイナス4%、政府も強気だったが、さすがに現状を見直さないといけないだろう。最初の兆候は、6月27日に公表された総務省の家計調査から出ていた。この日は総務省から労働力調査、消費者物価指数調査が一緒に公表されていたので、マスコミはほとんどスルーした。しかし家計調査をそのまま見れば、5月の消費落ち込みは過去33年間で東日本大震災に次いで「ワースト2」であり、4~5月の2カ月で見れば「ワースト1」のひどさだった。6月30日に国交省が公表した住宅着工統計も悪く、7月10日に内閣府が公表した機械受注統計も惨憺たるものだった。家計調査は消費、住宅着工は住宅投資、機械受注統計は企業設備投資をそれぞれ占う代表的な統計である。消 ………
オンラインサービスをご利用いただくには会員認証が必要です。
IDとパスワードをご入力のうえ、ログインしてください。
FACTA onlineは購読者限定のオンライン会員サービス(無料)です。年間定期購読をご契約の方は「最新号含む過去12号分の記事全文」を閲覧いただけます。オンライン会員登録がお済みでない方はこちらからお手続きください(※オンライン会員サービスの詳細はこちらをご覧ください)。