六本木のTSKビルなど難物案件で、勝ち残った秘密とは?
2014年9月号 DEEP [短期集中連載(下)]
土地の金狼たちは、リスクを取るのを怖れない。権利関係が複雑で、暴力団など危ない勢力が隠れているような物件に、あえて挑む。リスクが大きい分、リターンも大きいことをよく知っている。なかでも最大のリスクは捜査当局の摘発である。倒産は再起すればいいし、暴力団は命を取ることまではしない。だが、前科前歴は記録として残り、一度反社会的勢力(反社)のレッテルを貼られると、その後、“表”の事業はできなくなる。そういう意味で、名うてのプロが挑み、敗れ去ったような難物案件を手がけ、確実に仕上げながら、摘発されることも大きなトラブルに巻き込まれたこともない双海通商(東京・港区)の浅井健二(65)は、「最強の仕事師」と呼んでよかろう。愛媛県出身で、地元の第二地銀に食い込み、同行の不良債権処理に関わったのをきっかけに大きく事業展開した。元代表の実兄・哲彦(故人)が、日 ………
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