「トラ退治」周永康で終わらず

「中央常務委員は不問」のタブーを破った。習近平は抵抗勢力の反撃を封じ込め、改革の停滞を防げるのか。

2014年9月号 GLOBAL [際限なき中国「反腐敗」]

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7月29日、中国共産党は周永康を重大な紀律違反の嫌疑で調査・立件すると正式発表した。周は石油閥および公安のドンとして権勢をふるい、2007年から12年まで党の最高指導部である中央政治局常務委員会の一員だった。文化大革命の終結以来、中共には「刑不上常委」(現役、引退を問わず中央常務委員は刑罰に処さない)という不文律があったが、周の摘発はそれを破るもの。最高指導者である習近平(国家主席兼党総書記)の「反腐敗闘争」にかける決意を示すものとして、中国内外で大々的に報じられた。とはいえ、本誌がこれまで指摘してきた通り、周の処分そのものは既定路線だ。周が公の場に姿を見せたのは昨年10月が最後であり、12月初めには「当局に拘束された」「軟禁状態で取り調べを受けている」という情報が広く流れていた。それから正式発表まで7カ月以上を要したのは、むしろ予想以上に長かったと ………

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