角川と川上ドワンゴの大勝負

アマゾンとの違いは「コンテンツも作るプラットフォーマー」。グーグル、アップルに対抗。

2014年9月号 BUSINESS

  • はてなブックマークに追加

出版や映画を手掛けるメディア企業KADOKAWAと日本最大級の動画サービス「niconico(ニコニコ)」を運営する新興IT企業ドワンゴが、10月1日に経営統合する。日本国内では既存大手メディアとIT企業による初の本格提携となる。異例のメディア再編劇の背景には、巨大化するグーグルやアップルなどの米国IT企業に、このままでは日本市場を席巻されてしまうという角川歴彦KADOKAWA会長と川上量生ドワンゴ会長の一致した危機感がある。

アップルの「検閲」を回避

インターネット時代に生き残るには、自前の「デジタル・プラットフォーム」を作り、価格決定権と編集権を確保してコンテンツを配信する仕組みを構築することが不可欠というのが両者の共通認識だ。KADOKAWAは1945年に「角川書店」として創業。出版市場の縮小に対応して、書籍だけでなく、映画やコミック、アニメ、ゲームなどの「サブカルチャー」分野にも進出し、13年に現在 ………

ログイン

オンラインサービスをご利用いただくには会員認証が必要です。
IDとパスワードをご入力のうえ、ログインしてください。

FACTA onlineは購読者限定のオンライン会員サービス(無料)です。年間定期購読をご契約の方は「最新号含む過去12号分の記事全文」を閲覧いただけます。オンライン会員登録がお済みでない方はこちらからお手続きください(※オンライン会員サービスの詳細はこちらをご覧ください)。