法人税減税に「財源」は不要

本来の二重課税排除はそっちのけで、恒久財源の穴埋めに執心。「携帯税」は筋悪、「パチンコ税」はひょっとすると。

2014年8月号 BUSINESS [財務省のまやかし]

  • はてなブックマークに追加

6月24日に閣議決定された経済財政運営と改革の基本方針(いわゆる骨太の方針)で法人税減税の方向が出た。「数年で法人実効税率を20%台まで引き下げることを目指す。この引き下げは来年度から開始する」とされ、懸念されていた財源論は「課税ベースの拡大等による恒久財源の確保をすることとし、年末に向けて議論を進め、具体案を得る」となった。この方針はどのように税法に実装されるのだろうか。税法は数字をきちんと書く必要がある。「数年で法人実効税率を20%台まで引き下げる」というのは、政治的には「アリ」だが、税法にはならない。2015年度の税制改正はこの年末に決まるが、それまでに来年度の法人実効税率はどうなるのかを決める。その前に、消費税税率を今年度に続き8%から10%に再引き上げするかどうかを、政府は判断するという。法人税の実効税率がどれだけ下がるかわからないが、一応 ………

ログイン

オンラインサービスをご利用いただくには会員認証が必要です。
IDとパスワードをご入力のうえ、ログインしてください。

FACTA onlineは購読者限定のオンライン会員サービス(無料)です。年間定期購読をご契約の方は「最新号含む過去12号分の記事全文」を閲覧いただけます。オンライン会員登録がお済みでない方はこちらからお手続きください(※オンライン会員サービスの詳細はこちらをご覧ください)。