派閥抗争が噴火。クーデター派の頭は斬ったが、一部メディアとつるんで抵抗が続く。
2014年8月号 DEEP
クーデターを起こした学長を解任し、医学部長は問責――これで決着したのだろうか。2歳男児が死亡した2月の医療事故をきっかけに噴出した東京女子医科大学の派閥争い。医療事故に関わった耳鼻科執刀医の吉原俊雄副学長の責任をマスコミ操作で巧みに逃れ、世論を味方につけて理事会を乗っ取ろうとする笠貫宏学長、高桑雄一医学部長らクーデター派と、理事会や同窓会組織「至誠会」出身者、東大出身者らを中心とする理事長派の対立が、ひとまず勝負を決した。7月6日の日曜午後、女子医大の臨時理事会が開かれ、吉岡俊正理事長から笠貫学長解任の理由が説明された。笠貫も40分にわたって反論したが、結局は13人の理事のうち賛成11人、反対2人で、あっさりと解任が決まった。続く評議員会でも笠貫の理事・評議員解任が決議され、高桑医学部長は学長昇格を防ぐため問責となった。学長代行は当分理事長が務める ………
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