顔料の老舗「戸田工業」は三度目の危機を乗り切れるか

2014年8月号 BUSINESS [ビジネス・インサイド]

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顔料の老舗である戸田工業が3度目の経営危機に陥っている。電気自動車の急速な普及を見越した先行投資が裏目に出た。オーナー経営特有の乱脈経営も露呈した。広島の地元企業である戸田工業は1933年設立の酸化鉄大手。41年に硫酸鉄を使って生産効率を大幅に高めることに成功したものの、工程中に発生する亜硫酸ガスが深刻な公害を起こし、一度目の危機に瀕する。この時は湿式合成法という新技術により乗り切った。後に酸化鉄の形状を精密につくり込むことが可能となり、70年台から本格化したビデオテープ向け磁性酸化鉄の商用化に成功し、世界シェアトップを占めるようになった。ところが、2度目の危機に襲われる。平成に入るとテープをつかうアナログ製品は衰退し、代わりにCDやDVDが主流になった。売り上げの大半をテープに頼っていた戸田工業は飯の種がなくなった。活路として見つけたのがリチウムイ ………

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