JA共済と東京海上の提携交渉に暗雲?

2014年8月号 BUSINESS

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大山鳴動して鼠一匹。全国共済農業協同組合連合会(JA共済連)と東京海上日動火災保険が包括的な業務提携に向け、協議開始を華々しく発表してから1年以上が過ぎた。ところが、目ぼしい成果が上がっていない。せいぜい、農業リスクという超ニッチ分野で提携発表しただけ。どうやら暗雲が立ち込めているようだ。昨年5月の共同記者会見で、JA共済連と東京海上は国内の人口減少などを背景に、「自動車などの損害保障分野における、商品やシステムの共同開発、損害調査の高度化・効率化をはじめ、幅広い分野で業務提携の可能性を追求していく」と高らかにうたい上げた。同時に、「2014年3月を目途に具体的な提携事項についての合意を目指す」と組合員や株主に約束していた。農協の保険事業を独占する巨人と、民間損保の雄による固い握手は、ライバル損保を震撼させるのに十分な破壊力があった。このプレスリ ………

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