「イクメン」こそ少子化対策の決め手

男も育児を楽しめてこそ真の男女平等社会。出生率が上昇した欧州諸国に学べ!

2014年8月号 LIFE

  • はてなブックマークに追加

「早く結婚して子供を産まないと駄目だぞ」「産めないのか」――。東京都議会と国会で女性議員が少子化対策を質問中に自民党議員から飛んだヤジが集中砲火を浴びている。男女平等が浸透している欧米のメディアは、ヤジを「日本社会にはびこる男性優位主義」「時代錯誤の犯罪に匹敵」「性差別の暴言」と非難し、男尊女卑社会を酷評した。しかし、日本の多くのメディアは「セクハラ」としか認識できなかった。直前の6月10日に、安倍政権は「新成長戦略」の骨子案を示し、女性の社会進出を支援する策を打ち出したばかり。安倍政権はヤジを発した自民党都議の責任を追及したが、その施策はあくまでも、縮小する労働力を補うための女性支援策であり、男女平等の視点からの発想はなかった。

「性差別」が少子化の原因

そもそも安倍総理は「母親が子供を抱っこし放題」を理想とし、専業主婦を重視している人物。成長戦略を全うするため ………

ログイン

オンラインサービスをご利用いただくには会員認証が必要です。
IDとパスワードをご入力のうえ、ログインしてください。

FACTA onlineは購読者限定のオンライン会員サービス(無料)です。年間定期購読をご契約の方は「最新号含む過去12号分の記事全文」を閲覧いただけます。オンライン会員登録がお済みでない方はこちらからお手続きください(※オンライン会員サービスの詳細はこちらをご覧ください)。