レノ三浦とアコーディア「出来レース」

株主総会で噛みついたが、村上世彰の演出か。「出口」づくりの奇策で会社は焦土化した。

2014年8月号 DEEP

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金融に無知な経営者に率いられた企業の末路がこれか。日本最大、133コースのゴルフ場を運営するアコーディア・ゴルフ(東証1部)のことである。筆頭株主は「村上ファンド」の村上世彰が実質オーナーと見られる投資会社レノ。株式の3割強を握るこの怖い株主を追い出そうと、アコーディアは焦土化作戦に打って出た。それが本誌昨年10月号スクープの「S-REIT」――保有ゴルフ場を運用資産に組み込んだ不動産投資信託(REIT)をシンガポールに上場する奇策である。6月27日の株主総会で承認され、幹事証券の大和証券が「アコーディア・ゴルフ・トラスト」(シンガポール証券取引所新規上場)への投資家募集の一面広告を日経新聞朝刊に掲載したのは7月8日。シンガポール時間24日に仮条件が決定し、上場日は8月1日になった。そもそもアコーディアが傘下のゴルフ場を事実上切り売りする羽目になったのは、業界2位 ………

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