「水素インフラ競争」の火ぶた

千代化と川崎市が世界初の水素製造基地。トヨタは世界に先駆け燃料電池車を販売!

2014年8月号 BUSINESS

  • はてなブックマークに追加

今年は京浜工業地帯の本格的な埋め立てが始まってちょうど百年目。現在の川崎市鶴見区の臨海部を、浅野セメント(現太平洋セメント)の創業者である浅野総一郎氏が埋め立てを始めたことでも知られる。その近くで今、国内で新しいエネルギー供給体制を構築しようと、プラント建設大手の千代田化工建設と川崎市が共同で水素製造プラントと、それを使った発電所建設の新たなプロジェクトを手がけている。最短で2015年度内に稼働し、年間水素供給能力「6・3億N㎥」を目指すというから舌を巻く。これは、水素を燃料とする燃料電池車約50万台分のエネルギーに相当し、完成すれば世界初の大型水素供給基地となり、画期的な「水素サプライチェーン」の拠点として始動する。このプロジェクトを担う中心的技術は、千代田化工が特許を持つ「SPERA水素」。SPERAとはラテン語で「希望」の意味を持つ。水素は、中近東 ………

ログイン

オンラインサービスをご利用いただくには会員認証が必要です。
IDとパスワードをご入力のうえ、ログインしてください。

FACTA onlineは購読者限定のオンライン会員サービス(無料)です。年間定期購読をご契約の方は「最新号含む過去12号分の記事全文」を閲覧いただけます。オンライン会員登録がお済みでない方はこちらからお手続きください(※オンライン会員サービスの詳細はこちらをご覧ください)。