日本の巨額ODAをインフラ投資の起爆剤に。中国をにらみ軍需産業でもパートナーか。
2014年8月号 GLOBAL
日本とインドの蜜月関係はマンモハン・シン前政権時代に始まったが、「アジアの夜明け」と呼ばれる今世紀に戦略的パートナーシップへ発展するだろうか。人口12億人のインドの国内市場は、同13億人の中国に次ぐ世界第二位の規模で、潜在的投資市場は1兆ドル(約100兆円)を超える。日本経済活性化には魅力的な市場だ。貿易や産業面でも補完関係にあり、安全保障面でも協力の余地のある両国の「縁組」は理想的に見える。そのインドで5月、政権が交代した。北西部グジャラートの州首相ナレンドラ・モディが総選挙で圧勝し、新首相に就任したのは日本にとって幸先が良い。モディは、10年間統治したグジャラートで様々な税制上の優遇措置を講じ、日本を含む世界的大企業の投資を呼び込んで、現実的で実行力のある「経営者モディ」を印象づけた。
インドは日本の円借款の最大の供与先だ。2002年、宗教抗争で ………
オンラインサービスをご利用いただくには会員認証が必要です。
IDとパスワードをご入力のうえ、ログインしてください。
FACTA onlineは購読者限定のオンライン会員サービス(無料)です。年間定期購読をご契約の方は「最新号含む過去12号分の記事全文」を閲覧いただけます。オンライン会員登録がお済みでない方はこちらからお手続きください(※オンライン会員サービスの詳細はこちらをご覧ください)。