東京女子医大「クーデター謀略」

医療ミス騒動を利用して、理事会を放逐しようとする学長と医学部長にドンデン返し。

2014年7月号 DEEP

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異様な光景だった。東京女子医科大学病院で2月に手術を受けた2歳男児が死亡した問題で、6月12日に関係者が顔ぶれを変えて二度も厚生労働省記者クラブで会見した。午前の部――吉岡俊正理事長と永井厚志病院長。小児に対しては「集中治療下での人工呼吸中の鎮静には投与しないこと」と注意書きのある鎮静剤プロポフォールを投与、副作用で死亡した可能性があることを認めて謝罪した。このほか、2009~13年の5年間に集中治療室(ICU)で0~14歳の小児63人にプロポフォールを投与、うち12人が投与後数日から3年の間に死亡していることを明かした。敗血症などによるもので、鎮静剤の副作用は認められず、因果関係はないと思えるが、第三者に検証してもらうという内容だった。午後の部――笠貫宏学長、高桑雄一医学部長、山口直人副学長、吉原俊雄副学長らがずらりと10人。いきなり笠貫学長が、前日の11日に吉岡 ………

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