「何としても訪朝を実現させろ!」。いつの間にか安倍外交は、望んだわけでもない背水の陣に立たされている。
2014年7月号 POLITICS [怖いもの知らず!]
1にロシア、2に北朝鮮、3、4がなくて、5に米中韓。方位磁針が定まってきた安倍隣国外交の重点をランク付けしたら、こうなる。指導者の顔ぶれを並べてみよう。▽覆面兵1万6千人で電光石火クリミアを併合し、G8(主要8カ国首脳会議)主催を蹴飛ばしたプーチン露大統領。▽対中国窓口だった実力者の叔父を銃殺処刑し、核実験の次の機会をうかがう金正恩朝鮮労働党第1書記。▽ビンラディンを射殺させ、ノルマンディー上陸作戦70年式典でガムをかんでいたオバマ米大統領(広域経済圏の名でアジアの富を吸い取ろうと強引な交渉を展開中)。▽19世紀型大帝国の皇帝を目指し、国内では大物の粛清、少数民族テロとの抗争、周辺国には軍事挑発を繰り返す習近平中国国家主席。▽「ビーム光線」とあだ名される冷たい視線を送って次々に側近を更迭し、沈没船事故の逆風下、統一地方選挙を乗り切った朴槿恵韓国大統領。いず ………
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