日米「レリゴー」の二律背反

2014年7月号 連載 [いまここにある毒]

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うかうかしているとロードショーが終わってしまうので、滑り込みで「レリゴー」ってみた。ディズニーのアニメ『アナと雪の女王』の主題歌Let it go(レリゴー)で「孤立の王国」という句が耳をかすめた。ああ、これはアメリカの自画像なのか。対テロ戦争の泥沼とリーマン危機で深手を負い、最強の軍事力と経済力を誇った「唯一の超大国」が氷の宮殿に閉じ籠もり、「ありのままに」と自らを励ます――原題Frozenはオバマ外交の「八方塞がり」の寓意に思えた。すべてを凍らす魔力を持つ姉に「雪だるまをつくろう」と呼びかける妹アナの歌が切ない。その願いは雪の女王の分身、雪だるまのオラフに実現する。この無邪気な道化役は、真夏に憧れているが、夢見る炎天下の海辺はおろか、暖炉に近づいただけで頬が溶けかけてしまう。オラフの顔が安倍首相に見えてきた。デフレ脱却が軌道に乗り、野党分断を追い風 ………

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