「漢以来の版図は全て領土」と中国軍放言

南シナ海・東シナ海での攻勢の裏には「30年の雌伏」がある。下手に挑発に乗れば中国の思う壺だ。

2014年7月号 GLOBAL

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南シナ海の西沙諸島での石油掘削をめぐって中国とベトナムの対立が深まる最中、5月30日から6月1日までシンガポールで開催されたアジア安全保障会議(シャングリラ対話)。その最終日、一人の中国軍高官の“放言”に会場がざわめいた。発言の主は、同会議に初めて出席した中国軍の副総参謀長、王冠中(中将)である。「ここから原稿を離れた話をしたい」。スピーチの途中で王は突然そう切り出し、前々日に講演した日本の安倍晋三首相と前日に講演した米国のチャック・ヘーゲル国防長官に対する「個人的見解」を語り始めた。

異例の名指し首相批判

そして、「安倍首相は中国を挑発しており、受け入れられない」、「ヘーゲル長官の発言は覇権主義の味わいに満ちている」などと強烈に批判したのだ。シャングリラ対話は英国際戦略研究所が主催する民間フォーラムであり、公式な外交会議ではない。それを差し引いても、一国の軍高官 ………

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