「南シナ海挑発」の裏に中国海軍の跡目争い

2014年7月号 GLOBAL

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5月9日、南シナ海の西沙諸島の南端にある中建島の南方約30キロの海上で、中国の国有石油大手、中国海洋石油(CNOOC)が保有する大型石油リグ「海洋石油981」が海底油田の試掘を開始した。これに対し、西沙諸島の領有権を主張するベトナムは試掘中止を求めて猛反発。海洋石油981に近づこうとするベトナムの沿岸警備艇に、中国の海洋監視船が放水や体当たりを繰り返すなど、一触即発の緊張状態が続いている。5月中旬には、ベトナム各地で起きた反中デモの一部が暴徒化して20人以上が死亡。その後は小康状態となったが、中越両国の対立は誰の目にも決定的になった。西沙諸島では、かつて東側の島々を中国が、西側の島々を旧ベトナム共和国(南ベトナム)が実効支配していた。だが、中国はベトナム戦争中の1974年に西側の島々に侵攻し、西沙諸島全体を支配下に置いた。そして今回、中国はさらに踏み込んだ。 ………

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