東京に学生を奪われ、法学部も定員割れ。ロースクールと弁護士はともに沈む泥船の上。
2014年6月号 LIFE
国立新潟大学法科大学院の2015年度入学生の募集停止(3月17日発表)と、法学部の定員割れによる初の二次募集(3月28日)が波紋を呼んでいる。法科大学院制度発足から丸10年。撤退を表明した法科大学院(ロー)は新潟を含めて16校(5月上旬現在)に上る。だが、新潟ローが他と違うのは、司法試験合格率が極端に悪いわけではないということ。13年度の最終合格者数は10人、合格率19.0%(全国平均は26.8%)で「中の下」クラスだ。だが、定員35人に12・13年はわずか5人ずつの入学者。とうとう今年は1人となってしまった。新潟市は人口80万を抱える大都市だが、なぜなのか。新潟ロー関係者の口は一様に重い。だが、みな「上越新幹線に負けた」と言う。最速1時間37分、東京の有力ローに学生をとられたというのだ。確かに、都市部の有力ローと地方・私立ロー合格率の二極分化は強まる一方だ。新潟ローのある教 ………
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