道路コンセッション「愛知の逆襲」

国家戦略特区は落選したが、「官製インフラ運営は民間で」と県有料道で先鞭をつける。

2014年6月号 BUSINESS

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国はやる気があるのか、ないのか――。アベノミクスの成長戦略である国家戦略特区選定で“政敵”新藤義孝総務相にハシゴを外された大村秀章愛知県知事(54)が逆襲に出ている。道路などの官製インフラのコンセッション(民間への運営権売却)を打ち出しながら、熱意が一向に感じられない安倍晋三政権に圧力をかけるため、国家戦略特区に落選した県有料道路コンセッション案について事業スキームの公募を始めたのだ。先進国では官製インフラは「造る」からコンセッションで「活用する」が共通認識だが、東日本大震災の復興特需に沸く日本だけ発想の転換ができていない。このまま「コンセッション後進国」として世界から取り残されていくのか。4月23日、愛知県庁3階の会見室。地元記者らを前にした大村はいつになくハイテンションだった。それもそのはず、3月下旬に国家戦略特区選定で有力視されながら、まさ ………

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