「リニアに国の支援」は痛し痒しのJR東海

東京~名古屋だけで黒字化は不可能。いずれは「自民党案」をのみ、国に建設費を頼るにしても……。

2014年6月号 BUSINESS

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「望外の栄に浴し、大変名誉なこと」とは、タカ派論客の爪を隠した「らしくない」コメントである。JR東海の葛西敬之名誉会長(73)が、旭日大綬章を受章した。国鉄改革を主導し、日本の大動脈、東海道新幹線を半世紀にわたり安全に運行した。国家公安委員などを歴任した功績も確かに受章にふさわしい。安倍首相には、野党時代も含めて財界応援団として支えてくれた恩に報いる想いもあるのだろう。だが、葛西氏は「功成り名遂げて身退くは天の道なり」という心境にはとてもなれまい。実現に執念を見せるリニア中央新幹線の今秋の着工に黄信号が灯っているのだ。

関西選出議員が「我田引鉄」

葛西氏の受章発表直前の4月23日、JR東海は、東京(品川)~名古屋間で2027年の開業を目指すリニア中央新幹線の環境影響評価書を国土交通省に提出した。翌24日に開かれた日米首脳会談では、安倍首相がオバマ大統領に対し、高速鉄道計画がある ………

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