実録・ソニー「追い出し部屋」⑨俺たちの血と汗「特許」投げ捨て!

一時代を築いたエンジニアのもとに本社から情けないメールが届く。年間1万6700円の経費削減のために「特許を放棄する」というのだ。

2014年6月号 BUSINESS [短期連載⑨]

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〈私たちの会社はとうとうこんな商売まで始めてしまいました〉品田哲(あきら)に届いた後輩からのメールは、ソニーエンジニアたちの歯噛みの音が聞こえるようだった。〈ソニーは、ニューヨークの米国本社ビルや御殿山の旧本社ビルなど不動産を次々に売却しています。エレキ(エレクトロニクス事業)を復活させるための資金を得るためだったはずです。まさか、不動産業自体をソニーの商売にするなんて……〉それは、4月24日にソニーが発表した「新規事業」第一弾に対する社内の驚きの声だった。2億5千万円の資本を投じて東京・銀座に「ソニー不動産」を設立し、不動産の売買仲介や賃貸管理ビジネスに乗り出すというのである。すでに新規事業の創出を担当する専門組織を設置し、不動産業を手始めに今後3年で10を超える新事業を始めるという。衝撃を受けたのは現役の社員だけではない。リストラ対象になりな ………

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