大都市の新車制限でナンバー取得費が高騰。ブランド志向の富裕層に見限られた。
2014年6月号 BUSINESS
中国の自動車販売が好調だ。2013年の新車販売台数(乗用車と商用車の合計)は前年比13.9%増の2198万台と、2千万台の大台を初めて突破。中国経済の減速が伝えられるなかでも個人のマイカー需要は旺盛だ。今年1~3月の乗用車の販売台数は前年同期比10.1%増え、経済成長率(同7.4%)を上回った。ところが、販売の最前線では意外な変化が起きている。市場全体の成長とは裏腹に、中国メーカーの「独自ブランド車」の売れ行きが失速しているのだ。1~3月の独自ブランド乗用車の販売台数は188万5千台と、前年同期比1.5%減少。市場シェアは38.7%と同4.5%も低下した。ドイツ車や日本車の販売が前年比二ケタで伸びるなか、中国車は一人負けの様相を呈している。
失速の背景には、独自ブランド車に対する消費者のイメージの低さがある。中国車と言えば、7~8年前までは日本車などの外観をそっくり真似た「 ………
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