橋下維新お手上げ「離党ドミノ」

大阪維新の府・市議会議員を切り崩す自民・公明。橋下のもとでは選挙を戦えない。

2014年6月号 POLITICS

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5月2日、再選後初の大阪市議会に臨んだ橋下徹大阪市長の顔色は冴えなかった。維新の内外からの反対を押し切り強行した「出直し市長選」はダメージばかりが目立っている。一番痛いのが離党ドミノの加速だ。「橋下市長への尊敬の念は全くなくなった」「選挙の前後で何も良くなっていない。出直し市長選の大義が疑われる」と大阪維新の会の府議、大阪市議が相次いで離党を表明した。来年4月の統一地方選まで1年を切った。迷走を続ける橋下のもとで選挙が戦えるのか、不安が広がる。「今なら受け入れる」と誘いもかかる。そして、橋下や松井一郎幹事長(大阪府知事)が出直し市長選で描いた戦略はものの見事に切り崩された。苦しむ維新を尻目に「自公」は結束を強め、民主、共産を巻き込んで「反維新連合」を形成。議会を牛耳っている。身動きの取れない維新は、大阪都構想の実現どころか存亡の危機に瀕して ………

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