リソー教育「かっぱぐ」経営の張本人

「SAPIX」の落ちこぼれを掻き集めてのし上がった「TOMAS」創業者にお咎めなし?

2014年5月号 BUSINESS

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2013年8月中間期までの6年半の間に合計約83億円の売上高の水増しが発覚し、金融庁に約4億円の課徴金を納付した学習塾運営大手の「リソー教育」(東京・豊島区)。首都圏に学習塾「TOMAS(トーマス)」を展開し、創業から13年で同社を東証一部に上場させた岩佐実次(みつぐ)会長兼社長(64)は売り上げ第一主義のワンマン経営者で、学習塾関係者からは「単なるベンチャー企業家。子供の教育に熱心な本来の『塾人』ではない」と評されている。岩佐氏考案と言われる「かっぱぐ」経営や、12年6月に58歳で在職死した宮下秀一元社長の悲劇など同社の実態を明らかにする。

売上と進学実績を嵩上げ

リソー教育は岩佐氏が1985年7月に設立した「日本教育公社」が前身(社名変更は98年10月)。当初は少人数クラス編成の学習塾だったが、90年3月に個別指導方式に変更してから売り上げを伸ばし、98年12月には東証一部に上場した。家庭教師 ………

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