ショボクレ上場で後藤西武窮地

悲願の東証復帰も、サーベラスが株式放出を撤回して思惑外れ。売り殺到で「出口なし」か。

2014年5月号 BUSINESS

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それ見たことか。4月23日に東京証券取引所に再上場する予定の西武ホールディングスは14日、売出価格を1株1600円と発表した。総帥、堤義明が「名義株」の有価証券報告書虚偽記載で辞任(その後証券取引法違反で起訴され有罪判決が確定)、上場廃止となった04年12月16日以来、約9年5カ月かけて、やっと晴れのカムバックの日を迎えるにしては、屈辱的な数字である。3月に東証の上場承認を得て西武が発表した放出株は、発行済み株式数3億4200万株のうちの23.6%、目論見書で提示した適正価格(想定発行価格)は1株2300円。金融機関など市場関係者が目を剝いた。「時価総額に換算すれば7870億円で、私鉄最大の東急(東京急行電鉄)の7500億円を上回るなんてありえない。昨年のサーベラスのTOB(株式公開買付)価格が1400円、それから1年で900円も高くなるはずがない。そんなバカ高値で西武株を買う投資家がい ………

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