「人を呪わば穴ふたつ」というが、吉田会長は返り血を恐れない。惚れ込んだ政治家を刺して「爽やか」とは尋常でない。
2014年5月号 DEEP [人を呪わば穴ふたつ]
「人を呪わば穴ふたつ」というが、みんなの党の渡辺喜美代表(62)を刺した吉田嘉明DHC会長(73)は返り血を恐れる様子がない。渡辺氏が8億円を返し、代表を辞任した4月7日、吉田氏はこんなコメントを出した。「会見は爽やかな思いで拝聴した。借りたお金を返した上で、党首を辞任した行為は立派。全額が返済されたことで詐欺事件は成立しなくなった……問題は私に嘘をついたことだが、嘘をつく政治家は、数え上げたらきりがない。道義的には許されないとしても、刑法上は何の罪にも問われない。これからは嘘をつかないようにしましょうねと注意してあげるだけの話です」化粧品・健康食品販売会社DHCの創業者である吉田氏はケタはずれの資産家である一方、極端なマスコミ嫌いで、自らの写真を新聞、テレビに撮らせないことでも有名だ。その御仁が突如、「週刊新潮」に手記を寄せ、渡辺氏への8億円供与を暴 ………
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