何を今さら「尖閣沖の中国漁船衝突」映像公開

2014年4月号 DEEP

  • はてなブックマークに追加

海上保安官が2010年11月、動画サイト「ユーチューブ」に投稿して大騒ぎとなった沖縄・尖閣諸島沖での中国漁船による海保巡視船衝突事件。あれから3年余りが過ぎた今年2月12日、海上保安庁が、当時の衝突映像の公開に突如踏み切った。映像はすでにテレビで繰り返し流され、各社の担当記者も「公開された映像も、放映済みのものとほぼ同じで、新鮮味はない。何を今さら、という感じだ」と食いつきが悪かった。が、不可解ともいえる公開の経緯を追いかけると日本政府の“姑息な企み”が透けて見える。海保は10年9月の衝突事件以降、中国漁船の船長に対し巡視船の修繕費など約1430万円を請求。しかし、再三の督促にも支払いを拒否された挙げ句、損害賠償請求権(3年)が今年2月20日に時効を迎えるため、中断措置として民事訴訟に切り替え、那覇地裁に提訴したのだ。当時、船長は公務執行妨害容疑で逮捕され、 ………

ログイン

オンラインサービスをご利用いただくには会員認証が必要です。
IDとパスワードをご入力のうえ、ログインしてください。

FACTA onlineは購読者限定のオンライン会員サービス(無料)です。年間定期購読をご契約の方は「最新号含む過去12号分の記事全文」を閲覧いただけます。オンライン会員登録がお済みでない方はこちらからお手続きください(※オンライン会員サービスの詳細はこちらをご覧ください)。