岩見隆夫流「政治人間劇」の終わり

「近聞遠見」を書き続けたペン 一筋の生涯。人間解剖を通じて政治の実相に迫るコラムは、もう現れまい。

2014年4月号 POLITICS

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24年間続いた毎日新聞の政治コラム「近聞遠見」が昨年12月に終わり、筆者の岩見隆夫氏(享年78)が1月18日亡くなった。末期がんを宣告されてなお病床で書き続け、20キロ近く体重を減らすなど、衰弱してやむなく筆を措(お)くと同時に命尽きた。ペン一筋の生涯であった。

絶筆は 「中央公論2月号」

毎回、基本は一人の政治家の人物像を、自在な筆さばきでスケッチする作風は、画家のデッサン帳や文壇ありし日の作家交遊録に似た味わいを醸し、政策論や政権批判が定番の政治記事の中で、独自の世界を築いた。第1回は、自民党幹事長に就いたばかりの絶頂期を迎えた小沢一郎氏を取り上げている。そこから数カ月分を縮刷版で読み直してみた。名人の落語を聞くような自然な話運び、平易ながら意を凝らした用語の細心さ、分かり易いようでいて簡単に解釈を決め付けない老練な間合い、ちょっとした言葉や仕草にひっかかる観察眼、異論 ………

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